20231016

浜渦正志ベンヤミン・ヌスによるピアノリサイタル、ピアノシュラハトⅢに行ってきました。

表題のイベントとしてはⅡ以来実に9年ぶりの公演。

加えて浜渦さん自身もここ数年はあまり表立った活動をされていなかったこともあり、久しぶりのリアルイベントということで開催の発表がされた時はプレ浜界隈がかなりざわつきましたね。

私も体調の都合などで直近のイメルアラライブにはほとんど行けていなかったので、生の浜渦さんを拝むのは5、6年ぶりくらいでした。おそらく。

 

会場は自由学園明日館という重要文化財の講堂。


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これがめちゃくちゃ雰囲気のある構造物で、礼拝堂のような構造のホールの空気も相まって奏でられる素晴らしいピアノの音に神々しささえ感じられました。

いやホント、最初の1フレーズが鳴り響いた瞬間に魂持っていかれましたもの…!

プログラム前半はT-Comp1から始まりαクロックメドレー、Sanzui、Etude Opus4(抜粋)とオリジナル浜渦ピアノの良いとこ取り。ブライト&シュラハトな派手な曲とウォーム&チルな穏やかな、そしてどれも高難易度な曲が入れ代わり立ち代わり、聴いていて全く飽きません。

というかベンヤミンの全身を使った演奏から目が離せませんでしたね。

特にEtudeのNo1と12は圧巻の一言。

ピアノの技術的なことはよくわかっていないのですが、あれだけパワーもスピードもメーター振り切ったところから次の瞬間にはあんなにも優しくて柔らかい音が生まれるのが不思議でならなかったです。

プログラム後半はゲーム音楽好きとしてお楽しみの版権モノコーナー。

まずはアニメ・ポレットの椅子とイメルアのルフルール。どちらも優しくてどこか懐かしさや切なさを感じるメロディが素敵です。好き。

続いてFF13よりライトニングのテーマ、閃光、女神の騎士のメドレー。

女神の騎士は日本初演奏ということで楽しみにしていたのですが予想外のアレンジに少し戸惑いました。方向性としてはαクロック系統に近いかな?閃光が分かりやすいアレンジだったのでその対比になっているのかも?これは解説を聞いてみたいなぁと。

次のシグマハーモニクスより希望与えし「戌吠の神楽」は今回初アレンジの初演奏!なんと10日前にアレンジが出来上がったばかりとのこと。

この曲大好きなのでベンヤミンのピアノで聴けてすごく嬉しかったです!早く音源化して欲しい〜!

その次のFF13プレリュードも好きな曲。歴代FFのプレリュードのメロディーを使わずにその名を冠するのはなかなか覚悟がいることだと思いますが、この曲を聴いただけでFF13の始まりを感じさせてくれるすごい曲だと思います。

そしてラストはみんな大好きMißgestalt!

ピアノシュラハトとはこのためにある言葉だな、と思うくらい凄まじい演奏でした!9年前にも聴いていましたが、より迫力も表現も増したというか。本当何をどうしたらあんなピアノが弾けるようになるのかわかりませんw

アンコールはまさかのアンサガ、天翔ける翼。それもオリジナルシンガーによる歌唱付き。

この曲はとにかく歌の迫力が凄かったです。この規模のホールだと歌を通して空気の振動を感じられそうなほどでした。

曲もピアノも歌も全部素晴らしくて、周りでは感極まって泣いている人もちらほら。私もステージが滲んで見えました。

最後の締めはδ-17。

最後の1音と共にここまでの感情が昇華されるようで、まさに締めの曲として相応しいなと改めて思いました。

 

そんな感じで、休憩なしの1時間40分はあっという間。

浜渦さん達のお見送りに名残惜しい気持ちを抱きつつ、今日はプレ浜メンバーがたくさん来ているのをTwitterで見ていたので皆さんが出てくるのを少し待っていました。

もう何年も会っていなかった人も結構いて、ご挨拶できて嬉しかったですね~。またゆっくりお会いできる機会があるといいな。