イースⅩ感想

イースⅩ -NORDIX-をクリアしました。

Switch版。難易度ノーマル。サブクエは一通り終わらせてクリア時間は約45時間。

以下、ストーリーの致命的ネタバレは除いた感想です。

 

久しぶりのイースはやはり楽しい!

アクションは爽快感がありノーマルくらいなら割と適当にガチャガチャやってても何とかなるのでアクション下手にはありがたいですw

前作までの複数人のパーティで属性を切り替えるシステムを一新、今作はヒロインとのバディシステムになりました。

複数敵にはソロ、ボスや硬い敵にはバディと使い分けて戦うのが基本となり切替えにはストレスがなく。ただソロ戦闘は使用していないキャラが自動回復できる以外にメリットをあまり見出だせなくて、後半はスキルの熟練度を上げるために特定の技を使いまくるためだけになってしまった気もします。

レリーズラインやアクセサリーをカージャ優先にしていたらバディのカージャ操作だけでよくない?って感じになってしまいましたねw

ハード以上の難易度だとこの辺をもっと考えた振分けが必要になるのかな?

クリアするだけならノーマルで全然余裕というか私でも少し物足りないくらいなので、アクション苦手な人でも全然大丈夫だと思います。逆にアクション要素を求めている人はハード以上にした方が良いのではないかと。

 

船。

経験上マップのメイン移動が船のゲームってあまり良い印象がないのですがここは想像以上に良かったのではないかと思います。特に思ってた以上に海洋冒険をさせてくれたのが良かった。

序盤は船の速度が遅くてまぁまぁダルいですが、そこはストーリーの進行に合わせて改善されていくしなんなら終盤はちょっとスピード出過ぎw

欲を言えば奪還戦や島マップがあまり代わり映えがしなかったので背景やシチュエーションにもう少しバリエーションがあると良かったかなと。

あとマップ移動という点では後半は結構ファストトラベルを多用することになるので、Switch版だとロードがめちゃくちゃ長いという程ではないですが若干気になるかもです。

 

音楽。

どれも安定してよかったけどこの曲が特別好き!というほどのものがなかったのが少し残念。まぁサントラが出て聴き込んだらまた変わるかもですが。

とりあえず現時点では釣りとスタッフロールの曲が印象に残っています。

 

ストーリー。

ザ・王道。そうそう、こういうので良いんだよ!の塊みたいなお話でした。

中盤に若干中弛みを感じはしましたが後半は一気に盛り上がりましたね。特にラスボス戦〜エンディングの流れがとても気持ちよく、クリア後はとても清々しい気持ちになれました。

あとヒロインのカージャの魅力がめちゃくちゃ強い!変に媚びずにキャラ設定や性格が広い層に刺さる感じで非常に好感が持てました。特に今作はアドルと並んで常時操作するキャラなのでプレイヤーとしての思い入れも強くなりますね。

NPCも嫌味がなくああファルコムのキャラだな〜といった感じで。サンドラス号の仲間はストーリーの進行で細かく台詞が更新されますがこれくらいの人数だと会話マラソンも疲れなくて良いですw

 

そんな感じで、若干気になる部分はありつつも総合的な満足度はかなり高かったです。

また、おそらくグラフィックエンジンを軌跡シリーズと共有していると思われ、サブクエや会話のノリ等からだんだん軌跡シリーズとの境界が曖昧になりつつあるのは気になるところではありますが、ここは一線を守っているんだろうなという境目みたいなものが何となくわかるのもそれはそれで個人的には面白いところだったり。

若い世代に受け入れられそうなものを取り入れながらもイースイースとして面白いものを作ろうとしている姿勢はしっかり伝わってきたので、今後も期待して次の作品を待ちたいと思います!