20240622

書こうかどうしようか少し迷っていたのですがやはり書いておこうと思います。

 

昨年末にブリーディングローンで海遊館からおたる水族館に引越しをしたワモンアザラシ、ミゾレが亡くなりました。

先日3歳になったばかりの、あまりにも早すぎる訃報にしばらく呆然となりました。

海遊館のミゾレといえば、アザラシ好きの間で知らない人なんていないんじゃないかと思えるくらいの有名アザラシ。

小さい体と人工哺育で懸命に生きる姿に、コロナ禍で希望をもらったという人を何人も知っています。

私はミゾレのことはもう少し遅れて知ったのですが、園館で飼育下の個体を好きになるきっかけを与えてくれたのがこの子でした。引越しのことを知った時に海遊館にいる内にどうしても一目見たいと思い、夫を巻き込んで突発大阪旅行をねじ込んだのは良い思い出です。

 

訃報を目にした時、ファン歴の浅い自分ですらこんなに悲しいのだから熱心に追いかけていた人達のことが心配になると同時に、いろいろ荒れるだろうなと思いました。案の定、感情的に水族館のことを責めるポストはいくつか目に入りました。

気持ちはわからなくもないし、悲しい気持ちとそれをどこかにぶつけたい気持ちは同時にあっていいとは思いますが、人を傷つけるのは絶対に良くないし、SNSであまり強い言葉を使うといつか自分に回り回ってくると思いますので…まぁほどほどにしましょうねと。わかっててやってるような人はブロックブロック。私がTLでよく見る写真家さんやイラストレーターさん達がそういうことをしないでくれているのには救わる気持ちでした。みんな悲しいのは同じですからね。

 

大阪にいれば幸せだったとか、繁殖なんて目指さないでずっと可愛い姿を見せて欲しかったとか、そういうポストを見かける度に、動物にとっての幸せって何なんだろう?と考えさせられました。一般論で言えば種を繋ぐことなのかなぁと思いますが、それだって正解かどうかは確かめようがないです。飼育下の動物はまた少し状況が複雑なので尚さら・・・

 

亡くなった人のことを思い出すと、天国でその人の周りに綺麗な花が降りそそぐ。

たしか前にグレーさんのツイートで見て知った言葉です。由来は仏教かのかな?

私はこの考え方が好きです。結局、生きている側が故人のためにできることってその人のことを覚えていることと、繋いでくれた縁を大事にすることだけなんですよね。

だから、ミゾレという小さな可愛いアザラシがいたことを覚えていたいし、これからもいろんな地域の園館のアザラシ達に会いに行きたいと思います。