2021年上半期ゲーム棚卸2

シルバー事件
Switch版シルバー2425より。2月23日クリア。約11時間。
シルバーを買うのはこれで6回目。PS4版2425の時は25区だけプレイしたので24区は5回目のプレイになります。
ストーリーが難解なので何年か経つと細かい部分を程よく忘れるおかげで周回プレイも飽きません。まぁ、シェルターだけは何度やっても面倒臭いですがw
何度やってもセンスの塊のようなビジュアルとシナリオには痺れますね。
これが20年以上前のゲームだということに改めて驚きます。
トキオとマスターのネットについての会話とかほとんど予言だよなぁ。
あと回数を重ねる度にLIFECUTラストのクサビのセリフが沁みてくる。
だんだんクサビに近い年齢になってきて、あのセリフを誰かに言ってもらいたいというより誰かに言えるようになりたいと思うようになりました。
そんな感じで今回もあの世界観に浸ることができて満足。
ただ、若干フィルムウィンドウにラグがあるというか、音と映像の演出がズレているように思う部分があったような。そこだけ気になりました。
※パッチで安定するようになりました

 

シルバー事件25区
Switch版シルバー2425より。2月28日クリア。約11時間。
Black outのマルチエンディングはPS4版で全部見たので今回はパスw
25区は2回目のプレイです。
前回プレイ時は24区の内容も少し忘れた状態だったので割とチンプンカンプンで。今回は24区から通しでプレイしたので前回よりは理解が深まったと思います。
それでもcorrectnessのシロヤブ覚醒以降が何を言っているのかよくわからないのですが…。
24区が同一時間軸で一つの事件を2つの視点から立体的に描いていたのに対して、25区は同一時間軸上の3つのストーリーといった感じで割と散漫とした印象。
24区よりも説明が少ないのでだいぶカオスです。考えるな感じろ!的な。
良くも悪くもSUDAゲーだし(笑)で受け入れられてしまえるのはズルいですw
あと元が携帯アプリのゲームだからか、移動やパスワード入力のUIがコントローラー操作に最適化されていなくてだいぶ面倒。いやまぁ操作性で言えば24区もだいぶアレなんですが…。
フィルムウィンドウも一枚絵で見せてくるタイプのものが多く、これはこれでシンプルでカッコイイのだけどちょっと物足りないかも?
シルバー2425を通しでプレイして、自分はやっぱりこの物語が好きだなぁと。
特に24区の、どうしようもない現実の中でも光を掴めるのだというところが。
25区以降の続編はあってもなくてもいいと思っていますが、今後シルバー関連作が出たらまた買ってしまうと思います。

 

⑧リーガルダンジョン
Switch版。3月9日クリア。10時間くらい?
INDIE LIVE EXPO2で紹介映像を見て面白そうだと思っていたので、Switch版が出ると聞いて購入。
警察官になって捜査資料等を読み事件の被疑者を起訴するか不起訴にするかを決めるゲーム。
まずはとにかく読まないといけない文章の量にビックリします。慣れるとそこまでではないのですが。
基本的にはアニメーション等の動きはなく書類を読み解くことで進んでいくことに加えて、いろいろと自分で想像しないといけない部分が多いため、向き不向きは結構分かれるかもしれません。
起訴か不起訴かは作中のナビシステムがある程度方向性を提示してくれるのですが、その通りに進めると途中で「あれ…?」となったり。
目の前の犯罪にどう向かい合い選択するか。書類の上だけで人の運命を決めることの重み。システムからもストーリーからもそういったあたりの作者の主張というかメッセージ性がだいぶ強い作品ですね。
主人公にセリフが無くストーリーも断片的に語られるので、自分で補完したり繋ぎ合わせたりしないと何が起こっているか分かり難いかも。
全てのルートを見てつなぎ合わせてできたストーリーが、こう、なかなか精神的に抉られる感じで久しぶりにクリア後にしばらく放心する経験をしました。主人公に自分を投影するプレイスタイルだと結構ショックかもしれないです。正直胸糞わるい部分もあるのですが、逆にそこが強烈な魅力になっている面もあり。
システムもストーリーもまさにインディーズタイトルの極み。
なかなかクセが強いので好き嫌いは分かれるとは思いますが、他ではなかなかできないゲーム体験を楽しめたと思います。
「罪悪感三部作」と言われる同じ作者の別作品もいずれやってみたいですが、どれも精神的に充実している時に遊んだほうがよさそうかなと。

 

探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1「仮面幻想殺人事件
Switch。3/20クリア。1時間くらい。
2004年に携帯アプリで配信されたゲームがまさかまさかの復刻!
携帯ゲームアプリを復刻するプロジェクト「G-MODEアーカイブス」の他社ブランド作品を復刻する「G-MODEアーカイブス+」の第一弾としてめでたく配信されることになりました。
ゲーム自体はオーソドックスなコマンド選択式の推理ADV。
シリーズ作品の第1作目ということもあって、時代を感じるというか、ストーリー部分もかなり粗削りなところはあります。
が、この作品はとにかくキャラクターとテキストが魅力的で。伊綱ちゃん、生王さん、癸生川先生の掛け合いがすごく楽しくて、プレイしていて懐かしいやら感慨深いやら。癸生川がいろいろひっくり返すところとか、ああ本当に復刻したんだなぁと。
元々が携帯アプリゲームということでどうしてもボリューム不足が否めないこともあって、この作品単体で誰かに勧めるのは難しいのが正直なところではあります。生王氏(中の人)も自分で仰っていましたが、初期作品はファンアイテム的な意味合いが強いかも。
ただこのシリーズは作品を重ねるごとに良くなっていくので、是非とも続きを、せめて永劫会事件までは続けて配信してくれると嬉しいです。

 

聖剣伝説3 TRIALS of MANA
PS4版。3月24日クリア。約27時間。
聖剣伝説3のフルリメイク版。セールで安くなっていたのでプレイ。
キャラもマップも3D化して見た目が大幅に変わっているものの、プレイ感覚はしっかり聖剣3が残っていて、懐かしくも新しい良いリメイクだと思いました。
戦闘アクションは意外ともっさりしているあたりが聖剣3らしいというかw
敵の攻撃にAoEを避けるタイプのパターンが加わったので単調になりがちな戦闘も飽きがこない工夫がされていますね。ボス戦はかなり楽しかった。ただ、このシステムだと味方が回避しきれない場面もあるのでたまにイラっとしつつ(苦笑)
育成システムやサボテン君ボーナス等のおかげで昔は苦労したレベル上げや金策がほとんど不要になっているのでテンポよく進みます。戦闘マップの途中にも女神像以外の回復手段や拾えるアイテムが増えているので、少なくとも難易度ノーマルなら詰まることはほぼないかと。
ストーリーはほぼそのまま。今見るとテキストは前時代的というかかなりツッコミどころ満載ですねw
音楽。新規アレンジは原曲をそのまま今風の音色にしている感じなのでイメージが阻害されることなくプレイできたと思います。2リメイクの時はここがかなり批判されていましたからね…。アレンジとしての良し悪しとゲーム中に馴染むかは別問題。あ、原曲と新規版で任意で切り替え可能です。
ボイスはイメージ通りのキャラもいればそうでないキャラもいたり。
そうそう、ほぼボイスをすべて聞いた上でクリアまでのプレイ時間がSFC版とあまり変わらないことに結構感動しました。ゲームテンポの調整すごい。
クリア後には追加要素あり。裏ボスは一応倒せたけれど6分以内はなかなかキツいですね~。まぁそこまでやりこまなくてもいいかなぁと。
裏ボスに至るまでのダンジョンが既存マップの流用でやや単調。もう少しボス配置等をしても良かった気が。
少し心配していたクラス4のクラスチェンジエピソードはそこまでくどくなくて個人的には良い塩梅でした。
追加要素自体が全体的にストーリー的にはあっても無くても成立する感じなので、変に賛否両論分かれるようなものでないのは良かったかなと思います。